インデックスvs高配当株投資_メリット・デメリット&どっちを選ぶべきか

資産形成

突然ですが、S&P500のような指数連動型インデックス投資と高配当株投資のどちらを選ぶべきか迷ったことはありませんか?
かくゆう私もこの悩みに直面しており、コツコツと両方を同額ずつ買い進めてきました。
そこで、インデックスファンドと高配当株それぞれ1000万円ずつ運用・比較してみた結果を通して見えてきた、”インデックスに向いているタイプ”、”高配当株それぞれに向いているタイプ”についてお伝えしたいと思います。

今は高配当株が好き♡

インデックス vs 高配当株

まずは、インデックスと高配当株の違いを超簡単に比較してみました。

インデックス高配当株
簡便さ
銘柄を決めて積立設定したら、後はほったらかしでOK。
銘柄は、VTIをはじめとするETFやeMAXIX slimなど優良な銘柄がネットで紹介されているので、そこから気に入った銘柄を選べばOK。

個別に事業内容・業績・財務状況・配当率・株価動向を調べて選定し、買うタイミングも見極める必要がある。
また、一つの銘柄に重点投資するとリスクが大きいため、セクター・銘柄を分散し複数の株を保有する必要がある。
成果キャピタルゲイン
株価がどんなに上がっても、売らないと一銭も手元に入ってこない。
(中にはSPYD,HDVなどのように、キャピタルゲインとインカムゲイン両方狙える銘柄もありますが)
インカムゲイン
保有株数に応じて年1回または2回配当金が振り込まれる。

キャピタルゲイン
もちろん含み益が出ているときに株を売れば売却益を得ることも可能。
株価変動の影響きい
良くも悪くも株価の影響が運用成績に直結します。
さい
基本安定して配当金をもらえる。
(減配等のリスクはありますが。。)
一般的な出口戦略取り崩し法
よく言われるのは、保有株の4%を毎年取崩しながら売却益を得る方法。
配当金を得続ける
株は基本売らず、配当金を受け取り続ける。
想定利益4%以上
過去実績を見る限りは、途中暴落を経験しながらも長期的に見れば4%程度は利益が出ている。
4%以上
通常の国内高配当株の組み合わせ次第であれば、4%程度まではそこまでリスクなく達成可能。
銘柄選定次第では4%以上も可能であるが、配当率を高めるほどリスクも高まる。

このように色々違いはありますが、これらを踏まえてそれぞれの長所・短所を整理すると、以下の通りです。実際に両方やってみたうえでの主観が入っていますので、その点はご了承下さい。

インデックス高配当株
メリット・手間が少ない。
・積立設定したら放置でOK。
・過去の実績に裏付けられた安心感がある。
・為替変動リスクがあり、利益が加速する可能性がある。
・定期的にチャリンチャリンと配当金が振り込まれ、生活が豊かになっている実感を得られる。
・配当金を運んでくれる保有株に愛着を持てて、投資の面白さを感じやすい。
・選択肢が多い(配当金を使ってもOK、再投資してもOK。さらに、用入りになれば保有株を売却して利確してもOK。)
・景気動向の影響を受けにくい。
デメリット・”自分でやってる感”が希薄で面白みに欠ける。
・投資期間中お金は入ってこないので、生活が豊かになっている実感が得られない。
・投資期間中および出口戦略的に選択肢が少ない(投資期間中は積み立てるだけ。出口は取崩すだけ。)
・取崩しする(利益を確定する)際の心理的ハードルが高い。
・ETFは為替変動リスクがあり、損失が拡大する可能性がある。
・銘柄選定の負荷が大きい
・配当率だけでハズレ銘柄に飛びついてしまうと、株価下落・減配等で損失を出してしまう可能性がある。
・高配当株は成熟企業が多いため、大幅な株価上昇は狙いにくい。

インデックス投資に向いているタイプ

以上を踏まえて、インデックスに向いているタイプについて整理してみました。

  • 理論的である
  • 忙しい (or 面倒)で個別の株についてイチイチ調べる時間 (or 気力)がない
  • 投資に面白み、楽しさを求めていない
  • 投資期間中、投資による恩恵(実益)を得る必要はない。
  • 積み上げた株を取り崩すことに抵抗がない

高配当株投資に向いているタイプ

次に、高配当株投資に向いているタイプは、以下のようなタイプかと思います。

  • 保有株に愛着を持って大切に育てたい。
  • 企業分析が苦にならない。むしろ好き。
  • 投資期間中に継続的に利益を得て、生活が豊かになっている実感を得たい。
  • コツコツ買い集めた株を手放すことに抵抗がある。

結論

インデックス投資、高配当株投資について色々書きましたが、
結論としては、それぞれの違いを理解したうえで、個人が心地よいバランスで両方を組み合わせれば良いかと思います。

というのも、一つの投資手法に全体重をかけた場合、不測の事態に直面した際に大怪我を負ってしまう恐れがあるためです。
例えばS&P500一本で長年積立した場合、いざ取り崩す段階になってリーマンショック級の大暴落が生じたら。。。為替で大幅に円高が進んだら。。。それまで積み上げた資産が大幅に目減りして資産計画が大幅に狂い、リカバリーが難しくなります。

そういった事態を避け、人生を安全設計するためには、リスクを分散して米国株/国内株、キャピタルゲイン/インカムゲイン、景気敏感株/ディフェンシブ株をバランスよく保有した方が良いというのが個人的な考えです。
もちろん、個人個人でリスクのとらえ方や心地よい配分があると思いますので、コレという答えはありませんが、少なくとも投資の世界で一本足打法を採用するのはかなりリスクが大きいので、それぞれの投資手法を理解したうえで心地よいバランスを意識することが重要かと思います。

私の場合は、高配当株:インデックスファンド=7:3くらいの割合に調整していきたいと考えています。
理由は以下の通りです。

  • 将来インデックスファンドを取り崩す際の心理的抵抗が大きいため、インデックス投資だけでは、どこまで行っても心理的な豊かさを得るのは難しそうである。
  • 現役時代に家族で色んな体験をして思い出を作りたいため、投資期間中も継続的に投資の恩恵(配当金)を得て、旅行費用等に活用したい
  • とはいえ、米国株・全世界株の成長にも期待しているため、インデックスファンドも取り入れておきたい。

投資は結局、自分が求める豊かさを実現するための手段です。そして自分が思い描く豊かさというのは人それぞれ違うので、投資方法についても皆さんそれぞれにとって最適な答えがあると思います。
是非一緒に豊かな人生を設計しましょう!

コメント